慶応大と東京医科大、超小型透析装置開発-体内埋め込み視野
- 2014/01/18
- 14:19
慶応義塾大学の三木則尚准教授と東京医科大学の菅野義彦主任教授らは、500円玉程度の大きさの小型人工透析システムを開発した。拳(こぶし)大にして人の腎臓と同程度の透析機能をもたせ、体内へ埋め込むことを視野に入れている。現在ラットを使った動物実験を進めており、来年度以降、徐々に対象を大型化し、10―20年後の製品化を目指す。
開発した小型人工透析システムは1辺24ミリメートル、高さ4ミリメートルで、高分子膜とマイクロ流路が交互に複数枚、積層されている。これを1辺が48ミリメートルの立方体にすると、ヒトの腎臓と同等の透析機能を持つようになる。
高分子膜は一般的な人工透析に使われるポリエーテルスルホン(PES)製で、血液中のたんぱく質は通さず、不要な尿素や尿酸を含む低分子イオンを通す。マイクロ流路は厚さ0・2ミリメートルのチタン製の板を型抜きしたような構造をしており、流路の幅は最大2ミリメートル。
流路はPES膜で血液が流れる層と透析液が流れる層に区切られ、それぞれが交互に重なっている。透析患者の血液を流すと膜がフィルターとなり、血液から老廃物が透析液の層へ移動。血液は再び体に戻り、不要物は排出される。埋め込みできるように血圧で動作し、透析液が不要なシステムの完成を目指す
開発した小型人工透析システムは1辺24ミリメートル、高さ4ミリメートルで、高分子膜とマイクロ流路が交互に複数枚、積層されている。これを1辺が48ミリメートルの立方体にすると、ヒトの腎臓と同等の透析機能を持つようになる。
高分子膜は一般的な人工透析に使われるポリエーテルスルホン(PES)製で、血液中のたんぱく質は通さず、不要な尿素や尿酸を含む低分子イオンを通す。マイクロ流路は厚さ0・2ミリメートルのチタン製の板を型抜きしたような構造をしており、流路の幅は最大2ミリメートル。
流路はPES膜で血液が流れる層と透析液が流れる層に区切られ、それぞれが交互に重なっている。透析患者の血液を流すと膜がフィルターとなり、血液から老廃物が透析液の層へ移動。血液は再び体に戻り、不要物は排出される。埋め込みできるように血圧で動作し、透析液が不要なシステムの完成を目指す
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