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    なぜ日本人は中東で愛されるのか 銅像を建て称えられる日本人

    追悼集会に1000人あまり

    トルコの世界遺産カッパドキアで痛ましい事件が起こったのは記憶に新しい。日本の女子大生2人が何者かに襲われ、一人が死亡、一人が重傷を負った。事件を受け現地では地元住民約1000人が集まり、追悼行事が行われた。

    住民らは日本語とトルコ語で「ごめんなさい」「申し訳ありません」「トルコと日本の友好は永遠にありますように」「皆さまの悲しみは、私たちの悲しみです」などと書かれたプラカードを持ち、追悼行進や献花を行った。

    悲しみに暮れる日本人に対するトルコ国民の親愛の情が感じられ、曇天のなか仄かに薄日が差すような複雑な思いを感じる出来事になった。

    銅像を建て称えられる日本人

    この夏トルコと日本の間で両国の関係を象徴するような出来事がいくつもあったことをご存じだろうか。前述の悲劇、そしてオリンピック招致での決選。敗れたトルコ国民が東京開催に快く賛辞を送ってくれたことは記憶に新しい。

    また献身的な活動を恒久的に称えられる日本人もいた。2011年11月にトルコ東部で起きた地震で被災者支援をしていた宮崎淳さん。支援活動中に余震で宿泊先のホテルが倒壊し亡くなった。その功績を称えトルコ・コズル市の「ミヤザキ公園」に宮崎さんの銅像が、この夏建てられたのだ。
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    トルコとの親愛のやりとり

    トルコとの友好は明治23年、和歌山県沖で沈没したオスマン帝国の軍艦の乗組員を地元住民が救出したことをきっかけにはじまる。

    イラン・イラク戦争時、イランに残された在留邦人215人をトルコ政府の命を受けたトルコ航空が救出。救援機には陸路で脱出できるトルコ人よりも日本人を優先して乗せた。

    東日本大震災でトルコの救助隊は外国の中では一番遅くまで残って支援を続けていた。その際トルコのエルドアン首相は救助隊に「死ぬまで日本に残って救助を続けろ」と檄を飛ばしたという。
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    共通する「お・も・て・な・し」の心

    トルコを含めイスラム世界の人々が日本に親愛の情を抱くのはなぜか? 『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』の著者で現代イスラム政治研究の第一人者、宮田律氏はこう分析する。

    「イスラムの人々が日本人を評価するのは、彼らが理想とするような心意気や感情を日本人が備えていると見ているからである。」

    日本人は嘘を言わない、約束を守る、マナーが良いと評価されているという。

    そしてオリンピック招致のプレゼンで一躍脚光を浴びた、見返りをもとめないホスピタリティーの精神「お・も・て・な・し」。この精神もトルコをはじめとするイスラム諸国と共通する姿勢だという。

    宮田氏は「概してイスラム世界の人々は人懐っこく、外来の者に親切な人が多い。イスラム世界から来た人々は他人を思いやり、面倒見が良い。酷暑の気候の中で人々が暮らしていくためには、お互いに助け合っていくしかないからだろう。」と語り、美徳とする価値観が似ているからこそ、イスラム諸国での日本の評判はとても良いとのこと。

    日本人の悲劇を共に嘆き、東京でのオリンピックの開催を称賛してくれたトルコ国民の姿勢にはそのような背景があったのだろう。

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