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    <バルサルタン>主論文も改ざんの疑い ノ社立件も視野

    このような不正が蔓延しているのは想像できるが、患者のためにも
    見せしめとして法人の立件は是非するべきである。
    バルサルタン(ディオバン)は発売中止にするのが望ましいが
    利用している患者も多いので無理だろうな。

    降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)を巡る薬事法違反事件で、東京地検特捜部に逮捕された製薬会社ノバルティスファーマ元社員、白橋(しらはし)伸雄容疑者(63)が、京都府立医大の臨床試験のデータを2009年の試験終了直後に受け取っていたことが、関係者への取材で分かった。これを基に執筆されたバルサルタンに関する同大の主論文もデータ改ざんが指摘されており、白橋容疑者が関与した可能性がある。特捜部は法人としての同社の立件も視野に調べる。

    調べでは、白橋容疑者は2010~11年、同大の臨床試験で、バルサルタンと、それ以外の降圧剤の効果を比較した際、脳卒中などについてバルサルタンに有利な結果が出るようにデータを操作した図表を研究者に提供。それを基に論文を執筆させるなどして虚偽広告をしたとしている。白橋容疑者は容疑を否認しているとみられる。

    京都府立医大の試験は04年に開始。約3000人を対象にバルサルタンを投与した患者と、バルサルタン以外の降圧剤を投与した患者にグループを分け、降圧作用や心臓、腎臓、脳の疾患の発生頻度などを比較し09年1月に終了した。研究の総合的な成果を記載した主論文は同年8月に医学誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル」に掲載され、逮捕容疑となった関連論文と同様、バルサルタンに脳卒中や心疾患の発症を抑える効果があるなどとしていた。

    論文不正問題の浮上を受け、同大が入手できた223人分のカルテを確認したところ、試験終了時のデータでは、脳卒中の発症件数はバルサルタン投与患者が2人、バルサルタン以外の投与患者が2人と同数だった。だが、論文投稿直前の同年4月に改めて作成されたデータでは、バルサルタン投与患者1人、バルサルタン以外11人と変わっていた。特捜部が独自にカルテを分析しても、同様に改ざんの形跡がみられたという。

    関係者によると、データは試験終了後、外注していたデータ管理会社から白橋容疑者に渡った。白橋容疑者は自身で統計解析し、作成した図表を研究チームに提供。これを基に主論文が執筆された。
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