透析で除去されやすい薬物とされにくい薬物、基準となる指標 - ヒーローウォーズ攻略投資透析情報局

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    透析で除去されやすい薬物とされにくい薬物、基準となる指標

    透析に限らず、腎臓からの代謝されやすさとして考えることができる。
    除去効率の指標となるのは次のとおり。

    1.分子量
    1mol(その物質の最小単位)あたりの大きさを示す。小さいほど除去されやすい。
    エタノール(CH3CHOH、分子量およそ46)なんかは非常に小さい。
    ロキソプロフェン(C15H18O3、分子量およそ246)
    分子量500以上になってくると除去されにくい。

    2.PBR(たんぱく結合率)
    薬物は血液中にて主にアルブミンと結合する。その割合が多いと除去されにくい。90パーセント以上が目安。
    ただし腎不全患者ではアルブミンの濃度が低下しているためPBRも下がる傾向がある。

    3.分布容積(Vd)
    一般にPBRが低い薬物はVdが高くなる傾向がある。血液を含めた組織全体への広がりやすさを示す。
    臓器に高濃度に蓄積する薬物の場合には血漿中濃度が小さくなり、分布容積が1L/kgを超える場合もある。
    エタノールは非常にVdが小さい。一方ジゴキシンは非常に大きい。
    0.8L/kg以下くらいなら除去されやすいとされる。

    4.透析膜
    近年は尿毒素除去を目的に膜面積の大きいダイアライザーが主流となっているのでアルブミンのような分子量特大
    (66,000くらい)のものも吸着除去されやすくなっている。
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