夫といるのが苦痛、産後豹変する妻たち

2015/09/23
10:37

夫に嫌悪感を抱き、受け付けなくなる。女性の出産後に訪れることのある夫婦の危機だ。
テレビ番組で“産後クライシス”と名付けられたのを契機に、ここ２、３年、雑誌で特集が組まれるなど関心が高まっている。

「初めての育児でいっぱいいっぱい。子供のことを第一に考えなければいけないのに、夫のことも考えるのは無理」。
「（出産前と）別人のようだ。子供のこと以外の会話がほぼなくなり、２人きりの時間を過ごすこともなくなった」

せっかく乾燥機や食洗機といった便利な家電をそろえたのに
電気代を少しでも節約して教育費をためたいと使わなかったりする。
育児で手一杯になり、周りが見えなくなっている。

離婚時の末の子供の年齢は「０～２歳」が最も多く３５・１％を占めた。

女性は出産を経て母性のスイッチが入り、目の前の赤ちゃんに集中する。
２４時間ずっと緊張状態が続く生活に疲れ、夫にまで気を配れなくなる。
また、女性の母乳の出をよくするホルモン、プロラクチンは排卵を抑制し、
授乳を続けている間は次の子供ができない仕組みとなっている。
産後の女性が夫に嫌悪感を抱くのは、生物学的にみても当然のこと。
赤ちゃんを守らなくてはという意識が強くなり、夫は愛する対象から邪魔な存在になる。

だからといって早急に離婚してはいけない。
産後クライシスは必ず乗り越えられる。

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