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    <ウナギ養殖>稚魚不漁で廃業検討業者も

     ニホンウナギの稚魚・シラスウナギの不漁が続き、養殖ウナギ生産量が全国トップクラスの鹿児島、宮崎両県の産地を直撃している。環境省はニホンウナギを絶滅危惧種に指定して保護に乗り出したが、資源回復の行方は不透明で、人工ふ化による完全養殖の実用化にもハードルが残る。

     「シラスウナギが取れない状況では仕方がない。自分もいつまで続けられるか」。養殖ウナギ生産量全国1位の鹿児島県。同県薩摩川内市の川内地区養鰻(ようまん)業振興協議会の崎原茂会長(63)は廃業を考える同業者が出てきたことに肩を落とした。

     同県の昨年12月~今年1月のシラスウナギ漁獲量は32キロ。過去最低だった前年の同時期より7割減った。同3位の宮崎県も8日現在で前年同期比半減だ。不漁は10年から続き、「歴史的不漁」と言われた昨年を更に下回る状況だ。

     水産庁などによると、国産、中国・台湾産のシラスウナギ価格は1キロ当たり100万~200万円に高騰しているという。

     宮崎県最大規模の養鰻業者「大森淡水」(宮崎市)は、通常出荷時200~250グラムのサイズを300グラム以上まで育てることで出荷量を確保して、しのげないかと思案する。

     ウナギの生態に詳しい望岡典隆・九大准教授は「ウナギの乱獲、生息地の環境悪化、海洋環境の変化が複合的に影響している」と要因を指摘。資源回復策として、産卵のため海へ向かう親ウナギ(下りウナギ)とシラスの保護や、多自然型の河川整備などを挙げる。

     環境省が絶滅危惧種に指定した狙いも、保護意識の高まりや、河川工事の際にウナギの遡上(そじょう)を妨げない配慮、漁業方法の改善などにあるとみられる。

     全国2位の愛知県は昨年10月、下りウナギの漁獲自粛やシラスの漁期短縮を発表。宮崎県は下りウナギの漁獲を禁止した。鹿児島県も下りウナギの保護策などを導入する方向で検討している。

     宮崎県産高級ウナギはうまかった。
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