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    痛みと痒みの違い、似ているようで異なるものとされている

    以前は痒みメカニズムは痛覚神経が反応して起きると考えられており、
    痛みと同様にその防衛反射をさらに補強するものとされていた。
    痛みの弱いバージョンが痒みとの扱いであった。

    しかし2009年、痒みが痛みとは独立した神経経路をもった感覚であり、
    痛みには反応しない大脳の頭頂葉内側部の楔前部で反応が起きていることが発見された。

    新型コロナウイルスワクチン接種後、非常に強い接種部位疼痛があったのち
    痒みに変わる現象が確認されたことから痛みが弱まって痒みになっているのだと
    思っていたがどうやら違うようだ。

    モルヒネなどの鎮痛物質の受容体であるオピオイドμ受容体は鎮痛作用を示す一方、
    掻痒感を引き起こすことが知られている。

    痒みを引き起こす代表的な原因物質であるヒスタミンが、痛みの神経を活動させたり、
    ブラジキニンやカプサイシンなどの痛みの原因物質が痒みの神経を活動させるなど
    原因物質にも相関性が見られるものの、痒みの意義については
    現状不明なままである。

    痛みは外からの危害を避けるための無意識的な反射活動
    (危機的状況になっていることを脳に知らせる)とされているが
    痒みは引っ掻き反射を起こして掻痒部を傷つける。
    引っ搔くことでヒスタミンなどの原因物質は更に出て掻痒感も強まるので
    引っ掻くことのメリットが感じられない。
    一時的に痒みが収まる(痛みを与えることで痒みへの意識を逸らす)くらいか?

    危険な物質が皮膚などに付着していることを知らせるシグナルであるとも考えられる。
    蚊やダニなどの有害生物やウルシのような有害植物の接触を防ぐため。

    透析患者の掻痒感に対する医薬品、レミッチはオピオイドκ受容体に作用し掻痒感を抑える。
    モルヒネなどのオピオイドμ受容体とも密接に関連していると思われる。

    掻いてもいいことなんか何にもないのだが掻くのはやめられない、人間だもの。
    引っ掻き反射はその名の通り反射であり随意的に避けるのは難しい。
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